うつわができるまで

1つの作品が完成するまでにどんな制作工程があるでしょうか。
見てみましょう!
ろくろ成形 -飯碗-
土ねり
荒練り(あらねり)

土を練ります。
菊練り(きくねり)

しっかりと空気を抜くため・柔らかさを均一にするために菊練りをします。
まとめる

ろくろの上に置くためラグビーボール状にまとめます。
成形
ろくろに土を置く

中心に置き、ろくろをゆっくり回転させながらかたまりをたたき固定しましょう。
水をつけ、押さえたり引き上げたりしながら中心を決めます。

土殺し(つちごろし)
土取り

みかん1つ分程度の量で成形します。最上部を平らにします。

かたまりに穴をあける
最上部中心に親指を押し入れ、はじめは湯飲み程度に穴をひろげます。
うつわの形にする(1)

両手の中指と人差し指で土を上へ伸ばしていきます。
うつわの形にする(2)

全体を見ながら厚みをととのえ、飯碗の形に伸ばし広げていきます。
口縁をととのえる

なめし皮や筆で口縁をなめらかに整えましょう。
うつわを切り離す(1)

切糸(またはしっぴき)を使用し、うつわの底面を水平に切り離します。
うつわを切り離す(2)

底面をゆっくり持ち上げましょう。
乾燥・削り
水平なところに置く

水平なところで乾燥させます。
乾燥させる

口縁で全体を支えられる固さに乾いたらうつわをひっくり返して底面を乾燥させましょう。
湿台(しった)にのせる

高台を削りだすため、湿台の中心に載せます。
削る

カンナや和カンナで、ざらつきを削り整えます。
高台(こうだい)を削りだす

中心からずれないようにカンナを押し当てて削ります。
高台が出来たらまた水平なところにおき、完全に乾燥させます。
素焼き
素焼き

600℃~800℃程度で焼成します。
※使用する土により温度が異なります。
釉がけ
釉がけ(1)

バケツなどにたっぷりと釉薬を入れ片側から釉薬につけていき、反対側から出します。
※絵付けをする場合は釉薬を施す前に専用の絵の具で行います。
釉がけ(2)

指で持っていた部分にも筆などで釉薬をつけましょう。高台の裏は釉薬を付けません。
本焼き
本焼き・完成

1,200℃~1,280℃で焼成します。
※使用する釉薬や土により温度が異なります。